ハムスターのページ

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最近は、実に多くのハムスター用ケージや遊び道具、給水ボトル、トイレ、巣箱小屋などが市販されている。この中で本当に必要なものはどれか、安全なものはどれかというと、ほとんどが当てはまりません。

ケージ

大きく分けると、金網ケージと水槽タイプにわけられますが、大きな問題をひきおこすのは必ず金網ケージです。まず、垂直の4面で四肢の骨折が起こりやすくなります。ハムスターがよじ登り、脚の一本が金網に深く入り込んだ場合、左右の水平方向の力が加わると簡単に骨折してしまいます。

一見、垂直方向に等間隔で並ぶ金属棒は、骨折などはしないように感じるかもしれませんが、決してそうではありません。水平方向に補強された金属棒付近は特に骨折しやすい部分です。

ケージを分解できるように作られた接点部分は、必ずそれぞれ水平方向に金属棒があり、平行した2本の棒のほんの少しのすきまに爪や指が挟まって宙吊りになった状態で脚をひねって骨折が起こります。

ケージの天井まで登った場合は、挟まって宙吊りになって四肢を骨折することはありません。しかしハムスターはここから床に戻るのが下手で、そのまま落下してしまうことが多い。

このとき、床にトイレ、えさいれ、小屋などが置いてあると、その上に落下した場合かなりの衝撃を受けることになります。脊髄の損傷、内臓破裂、鼻出血、眼球突出(失明)などを引き起こします。昨日の夜までは元気だったのに今日の朝見たら死んでいたということがありますが、これらに起因するものが多いと思われます。このような理由から、水槽やプラスチックケースで飼われているハムスターの突然の死は非常に少ないのです。

水槽は湿気がこもるからよくないと思われる場合がありますが、それは、ちょっとゆれただけで水滴がたれる粗悪な給水ボトルを使用したり、野菜や果物を与えすぎた場合だけで、正しい飼育をすれば全く問題ありません。

給水ボトル

水の漏れのない製品を使用しなければなりません。ノズルがガラス製のものと金属製のものがありますが、ステンレス製で先端にボールが入っている製品を使用しましょう。

設置方法は、上部から揺れるようにつるします。壁面に固定してはいけません。揺れることで登れなくなるからです。高さは、後肢2本で立ってノズル先端を両手で持って飲めるようにします。

このようにすると、給水ボトルのふたと本体の接合部に爪をかけて登ったり、ひっかけて怪我をすることも防げます。

えさ

ペットとしての飼育歴が浅いハムスターの栄養学に関しては、いまだ不明な点もありますが、原料が厳選され、成分分析値が細かく表示された、実績ある実験動物用固形フード(ペレット)が最も優れたフードといえます。このフードを与えるだけで治ってしまう病気がたくさんあります。逆にいうとそれだけ、栄養が原因でおこる病気がたくさんあるということです。

種子やコーンなどが混合されているフードは、偏食をおこすため、おすすめできません。しかしながら、最も病気の原因となっているのは、「ひまわりの種」です。ハムスターが必要とする脂肪分は約5%ほどで、10%を超えると肥満となり、20%以上で皮膚病、肝臓病や心臓病をひきおこします。

それに対して「ひまわりの種」は約50%が脂肪分です。確かにハムスターはひまわりの種を好みますが、健康を考えるなら与えるべきではないでしょう。

葉野菜類はおやつ程度に少量なら与えてもいいでしょう。しかし、1度に食べきる量にしないと、水槽の中の湿度が上がり健康に悪影響を与えるかもしれません。

やはり、1番確実で安全なのは、固形フードと水のみを与えることでしょう。

最高級の固形フードは当院でお求めください。

チップ(床材)

ハムスターにおいて腫瘍は、かなりの頻度でみられます。特に1歳半を過ぎると、死に至るような癌がよく発生します。

腫瘍は組織学的に良性と悪性(癌)に分類されますが、基本的に組織を採取して病理検査を行わなければ判断できません。すなわち、見た目で良性か悪性かを診断することはできません。
例えば、良性のイボは比較的見た目で判断しやすいですが「絶対に良性」とはいえません。また、良性腫瘍でも、だんだん大きくなって、表面が割れて出血、感染をおこし、ハムスターの生命の質を低下させることがあります。

原因

なぜハムスターに腫瘍が多いのか?
それははっきりとは解明されていませんが、他の動物と同様に考えると次のことが考えられます。

  • 1:遺伝的要因
    ペットショップで購入できるハムスターは血統的に画一的で遺伝的素因の可能性が考えられます。
  • 2:環境的要因
    毎日接触している刺激によるもの。例えば食事中の添加物や残留農薬などや環境の中にあるもの。
  • 3:年齢的要因
    生物は高齢になると、免疫力の低下などにより腫瘍の発生率が高くなります。

症状

腫瘍の発生した部分、臓器によって違いますが、いずれの腫瘍でも早期のうちは症状はほとんどみられないのが普通です。
顔面にできれば、食事がとれないために衰弱します。
肺にできれば、呼吸が苦しくなります。
肝臓にできれば、食欲不振や黄疸などがみられます。
子宮にできれば、お腹が大きくなっておりものがみられます。

診断

1歳半以上のハムスターの身体にできものができて、徐々に大きくなる場合は腫瘍の可能性があります。できものに血管がたくさん集まっていたり、根っこが身体にしっかりくっついている場合は悪性腫瘍の可能性があります。
お腹の中に腫瘍が疑われる場合は、やさしく触ったり、X線検査(レントゲン)にて確認します。ただし、診断は難しく、お腹の中の塊がすべて腫瘍とは限りません。

治療

治療には内服薬による内科的治療と手術による外科的治療があります。
完治させるには、手術で腫瘍を摘出するしかありませんが、さまざまな理由で手術できない場合は、内科的治療を行います。

治療には「外科的治療」と「内科的治療」があり、高齢や進行癌で体力が低下している、癌が転移・癒着している、多量の出血が予想されるなど、手術のリスク(危険度)が高い場合は、内科的治療を行います。

骨折

骨折はハムスターに頻繁におこります。ほとんどが、かご(金網のケージ)で飼われているハムスターにおこります。水槽やプラケースで飼われているハムスターにはほとんどみられません。動きの活発なハムスター(特にジャンガリアン)は、よくかごによじ登っては落下します。その時に骨折したり、かごのすき間に後ろ足をはさんでしまい骨を折ってしまいます。また、回し車や小屋が原因の場合もあります。
その他、まちがって踏んでしまったり、手から落としてしまったり人間の不注意によるものもたくさんあります。言ってみれば、すべては飼育管理法に問題があるのです。特に、一般的なかごはハムスターの飼育には向いていません。本来地べたに生活する動物のため、登ることはできても降りられないため、けがを負いやすくなります。
ハムスターのケージは、必ず水槽かプラスチックケースにしましょう。

症状

骨折は、後ろ足が圧倒的に多く、歩き方の異常で発見されます。後ろ足の中でも、下腿骨(膝の下)が最も多く、次に大腿骨(ももの骨)骨折が一般にみられます。活発なハムスターは骨折していても元気に走り回るので、発見が遅れることがあるので注意しましょう。
下腿骨骨折の場合は、後ろ足がブラブラするので気づきますが、そのまま歩いていると、折れた骨が皮膚から飛び出して、足を切断しなくてはならなくなるので、なるべく早目の対処が必要です。

診断

症状と触診で診断が可能ですが、骨折部位の確認と治療法の選択のためにレントゲンを撮ってくわしく調べます。

治療

治療は、骨折の場所、折れ方、骨折してからの時間などを考慮して選択されます。骨の中にピンを入れて固定する手術による方法、ギプス固定による方法、自然治癒を待つ方法があります。
どの治療法も一長一短あり、どれが一番いいということは言えません。ハムスターは何しろかじるのが得意な動物ですから、ギプスを極端にかじったりひっぱったりすることがよくあります。
そんな場合は何もしないで自然治癒を待ったほうがいい場合もあります。しかし、自然治癒は骨が曲がってくっついてしまうので、ギプスがなじまないハムスターには、可能なら手術を行うべきでしょう。

ハムスターの手術

ハムスターも、人間や犬猫のように、治療のために手術が必要な病気があります。手術の手技など、基本的なものは他の動物と同じですが、身体の小ささゆえの難しさもあります。手術の適応かどうかの判断は特に繊細です。ハムスターの手術は、経験を積んだ熟練した獣医師によって行われなければなりません。

病気の治療のために手術が必要と診断されたら、病気の進行度、年齢や体力などを十分に検討し、手術を行うかどうかを判断します。

もちろん手術は、飼い主様の希望がなければ行いませんが、手術をせずに病気が悪化した状態を想像してみてください。手術するならできるだけ早い方が成功率も高いので、手術するかどうかを早めに決断しなくてはなりません。

全身状態から、手術のリスク(危険度)はある程度予測できますが、どのような手術でも多少のリスクをともなうことを理解する必要があります。

ハムスターの苦痛をできるだけ和らげ、リスクを少しでも減らすために、当院では次のようなことに注意を払い努力しています。

1:手術前の管理

酸素ボックスにて安静にする。
脱水補正のための輸液
鎮痛剤の投与

2:手術のダメージを最小限にする

保温
吸入麻酔の管理
丁寧で正確な手術
電気メスの使用で出血を最少にする
手術(麻酔)時間の短縮

3:手術後の管理

保温
酸素吸入
感染の予防
栄養状態の維持
レーザーによる疼痛管理

手術後、縫合部をかじって傷が開く場合があるので、毎日の観察や投薬など家庭での管理も重要です。

ハムスターは2.5〜3年程度の寿命ですが、病気になればやはり苦しいのです。
「長生きさせる」とか「病気を治す」ということに固執するのではなく「苦痛を和らげる」ということが最も大切なのではないかと思います。そのために何が必要かを考えれば、飼い主としてやるべき答えはおのずと見えてくるでしょう。
愛すべき小さな命はあなたの判断にかかっています。

ハムスターの手術実例

【ジャンガリアンハムスター】オス/1歳11ヶ月/腹部表面に3箇所の腫瘍

症状は、腫瘍が発生した場所によって異なり、多くのフェレットでは長い間症状が表面化せずに経過するため、早期での診断が難しい場合があります。胸腔内に腫瘍があれば咳や呼吸困難をおこします。脾臓が腫大すると腹腔内を圧迫して食欲が低下して不活発になります。また、各リンパ節が腫れることがあります。腸が侵されると慢性の下痢が続きます。

  • 1:手術の前日に入院し、輸液や酸素吸入を行って手術に備えました。
    入院は、温度管理、酸素吸入のできるケージを使用しています。
    術後の出血や排泄物が確認しやすいように、床には無添加の専用ペーパーチップを使用しています。
  • 2:保温パッドの上で、麻酔を吸入している場面
    腫瘍がよくわかります。
  • 3:手術直後の様子。手術時間約20分
    術後3時間は、保温、酸素吸入を行いながら、術部をかじったりしないか、出血がないかなど厳重監視のもとに置かれます。
  • 4:切除した腫瘍。病理組織検査のために、検査センターへ輸送しました。
  • 5:術後は毎日、低出力のレーザーを照射しました。

低出力レーザーは、傷の治癒を促進するとともに、痛みや不快感を取り除く作用があり、ハムスターが傷をかじってしまうことを防止する働きもあるすぐれものです。
しかも、生体に無害で、負担もかけません。(むしろ気持ちよさそう)

下痢

「飼い始めたばかりのハムスターが下痢をして死んでしまいました。」
これはよくある話です。この急性の下痢をおこす通称ウェットテールとよばれるハムスターの下痢は、幼若なゴールデンハムスターによくみられる病気です。
正式には増殖性回腸炎や伝染性回腸過形成と呼ばれています。

原因

病原菌は、Lawsonia intracellularisという細菌で、糞便〜経口ルートで母子間または離乳子間で感染します。発病する大半は3〜6週齢の若いハムスターです。親から離されたストレスや購入後の環境変化によるストレスが発病の誘因となることが多いようです。

症状

急性で重症のものもあれば、ほとんど無症状の軽症のものもあります。回腸付近の腸の炎症で下痢がおこるのが特徴です。
急性型は、重度の水様下痢で肛門周囲が濡れて被毛が汚れ、背中を丸めて、元気食欲がなく、神経過敏がみられる場合もあり、脱水症状と衰弱が進行して、ほとんどが48時間以内に死亡します。この急性期を乗り越えたものや、経過が緩やかな亜急性型のものは生き延びますが、後で腸重積がおこる場合があります。腸重積におちいったハムスターは血様の下痢をして、反転した腸が肛門から飛び出す場合もあります。

治療

治療は細菌の増殖をおさえる抗生剤の投与と、ストレスの軽減と脱水の改善を目的とした支持療法となりますが、重症の場合は、治療も効果なく死亡することが多いです。ハムスターを保温して周囲の掃除を徹底します。脱水の補正は注射と経口投与で体重100gあたり1日10mlを目安にします。

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